マーケティングリサーチの手法には定性調査と定量調査があります。それぞれの主な調査手法について紹介します。
デジタルマーケティングとは? 手法や媒体、成功事例まで徹底解説!
デジタルマーケティングとは、webサイトやECサイト、ソーシャルメディアやモバイルアプリなど、 さまざまなデジタルメディアを活用するマーケティング活動全般 を指します。英語だと「Digital Marketing」と表記され、デジタル技術を用いたマーケティングという意味になります。なお、デジタルマーケティングと混同されがちなものに「webマーケティング」「インバウンドマーケティング」などの言葉があります。これらは違いがわかりにくいため、それぞれの意味や関係性をきちんと理解することが重要です。以下でそれぞれの概要やデジタルマーケティングとの違いを確認していきましょう。
1-1. webマーケティングとの違い
webマーケティングとは、webに特化したマーケティング手法を指します。具体的には、企業が運営するwebサイトやwebコンテンツの内容を充実させ、ユーザーを流入・誘導し、購買などの行動につなげていくことを目指します。サイトやコンテンツを訪れたユーザーのアクセス行動を追い、求めている情報を探って購入や問い合わせにつなげられるよう、サイトやコンテンツの改善を重ねることが基本です。
一方、デジタルマーケティングはweb上で得られるユーザーの行動だけではなく、包括的なデータやタッチポイントを利用するマーケティング手法となります。タッチポイントとして利用するデータの例としては、ブラウザや検索エンジン、SNSやアプリ、位置情報などが挙げられます。また、店頭への来店データや購買履歴といった、リアルな活動データも対象となります。 デジタルマーケティングは顧客とのあらゆる接点を包括的に取り込めることがWebマーケティングとの大きな違い と言えます。
1-2. インバウンドマーケティングとの違い
インバウンドマーケティングとは、見込み顧客側から自社の商品やサービスを見つけてもらうマーケティング手法をいいます。たとえば、SNS・ブログ・動画コンテンツなどで顧客を誘導するものです。このような手法は一般的にプル型と呼ばれます。従来の営業やテレアポなどの活動や広告出稿は、見込み顧客を追いかける、いわゆるプッシュ型のマーケティング手法です。両者はアクションに違いがあります。そして、デジタルマーケティングはこのプル型とプッシュ型をかけ合わせたものともいえます。
2. デジタルマーケティングの特徴
1つ目は「 複数のチャネルを連動させる 」ことです。ECサイトのようなweb上のチャネルとリアル店舗を隔てないことが特徴です。ユーザーと企業の接点をシームレスに統合します。
2つ目は「 データドブリンに基づいたアプローチを実施する 」ことです。データドブリンとは、データをもとに消費者へのアプローチを行うことを指します。そのため、マーケティングを行うには効果を測定できる環境を整備し、適切なKPIを設定する必要があります。
3. 現代にデジタルマーケティングが注目される背景と将来性
デジタルマーケティングが注目されるようになった理由は、IT化にともない「消費者の行動パターンが変化した」ことが挙げられます。現代はスマホやタブレットが広く普及し、時間や場所を問わずいつでも商品やサービスをインターネットで検索できるようになりました。ニーズに合う商品やサービスが見つかれば、すぐにインターネット上で購入できる時代です。こうした消費者に対し、企業側もその 行動やニーズにマッチする宣伝やアプローチを行うことが求められます 。このような背景もあり、デジタルマーケティングが注目されるようになったのです。
4. デジタルマーケティングに注力するメリット
デジタルマーケティングを活用することで 「消費者に適切な情報を届けられるようになる」 というメリット があります。デジタルマーケティングによって消費者のより詳細なニーズや行動を把握し、そのデータを有効活用することで、企業側は消費者が本当に必要とする情報を適切に届けることができるようになります。これにより、 購買行動の加速や顧客満足度の向上 を期待できます。
5. デジタルマーケティングの手法
5-1. 動画マーケティング
動画マーケティングとは、 動画を作成し、広告やSNS、自社メディアで活用する手法 をいいます。主に、企業の商品・サービスを紹介する動画や企業PRを盛り込んだ動画などを作成し、YouTubeなどにアップして運用する方法が一般的です。従来はテキストや画像を使ったコンテンツが主でしたが、YouTubeやInstagramといった動画配信プラットフォームが普及し、わかりやすく消費者に訴求できる動画マーケティングへの注目が高まっています。
5-2. webサイト運用
webサイト運用は 企業のデジタルマーケティングの基盤 となります。主に、掲載情報の最適化やコンテンツの公開・更新、アクセス解析などを行います。webサイトの現状分析を行い、定めた目的を達成するための施策・改善サイクルを回していきます。そして、webサイトに流入したユーザーを商品購入や問い合わせといった、企業の目的達成につなげることが基本です。
5-3. SEO
SEOとは「Search Engine Optimization」の略であり、日本語にすると「検索エンジン最適化」という意味を持ちます。GoogleやYahoo!などの検索エンジンで特定のキーワードを入力したときに、 自社のwebサイトを上位表示させてユーザーを効果的に集める手法 です。SEOは「内部施策」「外部施策」の2つに大きく分けられます。内部施策では、サイト構造の最適化やページ読み込み速度の改善、コンテンツの充実といったものが挙げられます。一方、外部施策は基本的に被リンク施策が挙げられます。自社メディアのリンクを外部サイトに貼り付けてもらうことで、検索エンジンからのサイト評価を高められます。SEOではコンテンツを充実させ、ユーザー体験を向上させることが重要になります。
5-4. SNSマーケティング
SNSマーケティングとは、TwitterやInstagram、Facebookなどの SNSサービスを活用し、ファンを増やしたりブランド力を強化したりするマーケティング手法 です。代表的な施策はSNSにおける広告の出稿やアカウントの運用、キャンペーンの実施などです。SNS利用者は増加傾向にあり、検索エンジンではなくSNSを使って情報収集を行う人も多くいます。SNSの口コミを頼りに商品購入を決めるユーザーもいるため、今後も企業にとってSNSマーケティングは非常に重要なものとなるでしょう。
5-5. メールマーケティング
メールマーケティングは 既存顧客や見込み顧客に対し、メールでコミュニケーションをとる手法 をいいます。具体的には、商品やサービスの紹介やキャンペーン情報の配信などが挙げられます。また、実際に商品やサービスを購入した顧客に対し、サンクスrメールを送付するケースもあるでしょう。メールマーケティングは費用対効果が高いといわれており、多くの企業で採用されています。
5-6. アクセス解析
アクセス解析は ツールを用いて、webサイトに訪れたユーザーの行動や属性などを分析する手法 をいいます。これにより、どのようなユーザーがwebサイトを訪れているのか、またどのような行動を取っているのか把握できます。得た情報はwebサイトの改善やコンバージョン率の向上などに役立てることが可能です。しかし、企業のwebサイトはただ運用するだけでは集客や売上につなげることが難しいと言われているため、成果を上げるためにもアクセス解析を実施し、施策を打つ必要があるでしょう。
5-7. マーケティングオートメーション
マーケティングオートメーションは、 マーケティングにおける単純作業や反復作業を自動化する手法 です。たとえば、ニュースレターの配信やスコアリング、顧客リストの更新などが該当します。これにより、マーケティング業務の効率化や人手不足の解消などにつなげることができます。
6. デジタルマーケティングの広告の種類
6-1. リスティング広告
リスティング広告とは、 検索エンジンを利用するユーザーに向けて、広告を打ち出す手法 をいいます。「検索連動型広告」とも呼ばれるもので、運用型広告の一種です。ユーザーが検索窓に打ち込んだキーワードに連動して広告が表示され、それをクリックすると課金され、獲得したい成果によって予算や入札金額などを調整することができます。リスティング広告はニーズが明確なユーザーに対する施策であるため、即効性があり効果を得やすいことが特徴です。
6-2. SNS広告
SNS広告は TwitterをはじめとするSNSに表示させる広告 です。主に、自社の商品やサービス、存在を認知していない潜在層へのアピールを目的として活用されます。リスティング広告と同様に、運用型広告に該当します。SNS広告はほかの投稿に自然と混ざるような形で表示できることが特徴です。また、広告単価がリーズナブルな傾向にあります。検索エンジンを普段使わないユーザーにも広告を表示できるため、顧客層を広げたい企業にもおすすめです。
6-3. ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は別名「バナー広告」とも呼ばれるもので、 マーケティングの分析手法 webサイトやアプリの枠に広告を打ち出す施策 です。広告は画像・動画・テキストなどの種類があります。運用型広告の一種であり、ユーザーが広告をクリックしたときに費用が発生する「クリック課金」を採用するケースが多くみられます。また、広告を表示させる属性を細かく設定することも可能です。比較的単価が安い傾向にあり、多くのユーザーに広告を配信したい場合におすすめです。
6-4. 純広告
純広告は 特定のメディアの広告枠を購入し、一定期間広告を出稿する施策 をいいます。一般的には掲載期間や表示回数などの要因によって広告費が変動します。純広告は一定期間必ず掲載される仕組みのため、短期間で認知拡大を目指す場合におすすめです。たとえば、キャンペーン情報を伝えたいときなどにも有効でしょう。潜在層を含め、多種多様なユーザーに訴求したい場合におすすめです。
7. デジタルマーケティングの成功事例
まず、大手電機メーカーによる「 動画マーケティングの取り組み 」です。日本の大手電機メーカーである同社は、生活家電や理美容機器などの商品を動画にまとめ、YouTubeの公式チャンネルで公開しました。開設後チャンネル登録者は10万人を超え、認知度向上に大きく貢献しています。
次に、飲料メーカーによる「 マーケティングの分析手法 AIを活用したSNS画像解析の取り組み 」です。同社ではAIを使ってSNSに投稿された画像を解析し、新しい戦略立案につなげています。具体的には、ロゴが映っている写真を抽出し、誰がどこで商品を飲んでいるのか分析を行いました。分析結果は新規顧客獲得や商品開発の参考とし、ヒット商品の誕生に役立てています。
8. デジタルマーケティングを行う際の注意点
デジタルマーケティングを行う際は、まず自社のwebサイトやECサイトの運用を見直す必要があります。デジタルマーケティングを実施する際に、何から始めるべきかわからないまま闇雲に旬なSNSマーケティングや動画コンテンツなどに着手してしまうケースが多いですが、これは適切とはいえません。企業がデジタルマーケティングに取り組む際は、 まず基軸となるwebサイトやECサイトが正しく運用されている必要があります 。
基盤となるwebサイトやECサイトを適切に運用したうえで、ほかの手法とかけ合わせることが重要です。たとえば、webサイトがスマートフォンでの閲覧に対応していない場合、早期にデザインをリニューアルする必要があるでしょう。デジタルマーケティングを実施する際は、まず自社サイトの見直しからスタートすることがおすすめです。
9. まとめ
デジタルマーケティングは時代の流れに沿ったマーケティングとして、今後も発展が見込まれる手法です。 デジタルデータを活用することで、多様化する消費者の趣向や行動をより的確に捉え、マーケティングの精度を高められる でしょう。自社でデジタルマーケティングを行う際は、まず自社サイトを見直すことが重要です。デジタルマーケティングへの知識を深め、時代の変化に対応していきましょう。
ユーザーデータ・広告データ・購買データなど、マーケティングプロセス上に存在する全てのビジネスデータを、 ノーコードで、一元的に取得・統合・活用・分析することが可能なSaaS型データマーケティングプラットフォーム「b→dash」が運営する マーケティングメディア「Marketics」の編集部。インタビュー記事やノウハウ記事を定期的に発信しています。
デジタルマーケティングとは? 手法や媒体、成功事例まで徹底解説!
デジタルマーケティングとは、webサイトやECサイト、ソーシャルメディアやモバイルアプリなど、 さまざまなデジタルメディアを活用するマーケティング活動全般 を指します。英語だと「Digital Marketing」と表記され、デジタル技術を用いたマーケティングという意味になります。なお、デジタルマーケティングと混同されがちなものに「webマーケティング」「インバウンドマーケティング」などの言葉があります。これらは違いがわかりにくいため、それぞれの意味や関係性をきちんと理解することが重要です。以下でそれぞれの概要やデジタルマーケティングとの違いを確認していきましょう。
1-1. webマーケティングとの違い
webマーケティングとは、webに特化したマーケティング手法を指します。具体的には、企業が運営するwebサイトやwebコンテンツの内容を充実させ、ユーザーを流入・誘導し、購買などの行動につなげていくことを目指します。サイトやコンテンツを訪れたユーザーのアクセス行動を追い、求めている情報を探って購入や問い合わせにつなげられるよう、サイトやコンテンツの改善を重ねることが基本です。
一方、デジタルマーケティングはweb上で得られるユーザーの行動だけではなく、包括的なデータやタッチポイントを利用するマーケティング手法となります。タッチポイントとして利用するデータの例としては、ブラウザや検索エンジン、SNSやアプリ、位置情報などが挙げられます。また、店頭への来店データや購買履歴といった、リアルな活動データも対象となります。 デジタルマーケティングは顧客とのあらゆる接点を包括的に取り込めることがWebマーケティングとの大きな違い と言えます。
1-2. インバウンドマーケティングとの違い
インバウンドマーケティングとは、見込み顧客側から自社の商品やサービスを見つけてもらうマーケティング手法をいいます。たとえば、SNS・ブログ・動画コンテンツなどで顧客を誘導するものです。このような手法は一般的にプル型と呼ばれます。従来の営業やテレアポなどの活動や広告出稿は、見込み顧客を追いかける、いわゆるプッシュ型のマーケティング手法です。両者はアクションに違いがあります。そして、デジタルマーケティングはこのプル型とプッシュ型をかけ合わせたものともいえます。
2. デジタルマーケティングの特徴
1つ目は「 複数のチャネルを連動させる 」ことです。ECサイトのようなweb上のチャネルとリアル店舗を隔てないことが特徴です。ユーザーと企業の接点をシームレスに統合します。
2つ目は「 データドブリンに基づいたアプローチを実施する 」ことです。データドブリンとは、データをもとに消費者へのアプローチを行うことを指します。そのため、マーケティングを行うには効果を測定できる環境を整備し、適切なKPIを設定する必要があります。
3. 現代にデジタルマーケティングが注目される背景と将来性
デジタルマーケティングが注目されるようになった理由は、IT化にともない「消費者の行動パターンが変化した」ことが挙げられます。現代はスマホやタブレットが広く普及し、時間や場所を問わずいつでも商品やサービスをインターネットで検索できるようになりました。ニーズに合う商品やサービスが見つかれば、すぐにインターネット上で購入できる時代です。こうした消費者に対し、企業側もその 行動やニーズにマッチする宣伝やアプローチを行うことが求められます 。このような背景もあり、デジタルマーケティングが注目されるようになったのです。
4. デジタルマーケティングに注力するメリット
デジタルマーケティングを活用することで マーケティングの分析手法 「消費者に適切な情報を届けられるようになる」 というメリット があります。デジタルマーケティングによって消費者のより詳細なニーズや行動を把握し、そのデータを有効活用することで、企業側は消費者が本当に必要とする情報を適切に届けることができるようになります。これにより、 購買行動の加速や顧客満足度の向上 を期待できます。
5. デジタルマーケティングの手法
5-1. 動画マーケティング
動画マーケティングとは、 動画を作成し、広告やSNS、自社メディアで活用する手法 をいいます。主に、企業の商品・サービスを紹介する動画や企業PRを盛り込んだ動画などを作成し、YouTubeなどにアップして運用する方法が一般的です。従来はテキストや画像を使ったコンテンツが主でしたが、YouTubeやInstagramといった動画配信プラットフォームが普及し、わかりやすく消費者に訴求できる動画マーケティングへの注目が高まっています。
5-2. webサイト運用
webサイト運用は 企業のデジタルマーケティングの基盤 となります。主に、掲載情報の最適化やコンテンツの公開・更新、アクセス解析などを行います。webサイトの現状分析を行い、定めた目的を達成するための施策・改善サイクルを回していきます。そして、webサイトに流入したユーザーを商品購入や問い合わせといった、企業の目的達成につなげることが基本です。
5-3. SEO
SEOとは「Search Engine Optimization」の略であり、日本語にすると「検索エンジン最適化」という意味を持ちます。GoogleやYahoo!などの検索エンジンで特定のキーワードを入力したときに、 自社のwebサイトを上位表示させてユーザーを効果的に集める手法 です。SEOは「内部施策」「外部施策」の2つに大きく分けられます。内部施策では、サイト構造の最適化やページ読み込み速度の改善、コンテンツの充実といったものが挙げられます。一方、外部施策は基本的に被リンク施策が挙げられます。自社メディアのリンクを外部サイトに貼り付けてもらうことで、検索エンジンからのサイト評価を高められます。SEOではコンテンツを充実させ、ユーザー体験を向上させることが重要になります。
5-4. SNSマーケティング
SNSマーケティングとは、TwitterやInstagram、Facebookなどの SNSサービスを活用し、ファンを増やしたりブランド力を強化したりするマーケティング手法 です。代表的な施策はSNSにおける広告の出稿やアカウントの運用、キャンペーンの実施などです。SNS利用者は増加傾向にあり、検索エンジンではなくSNSを使って情報収集を行う人も多くいます。SNSの口コミを頼りに商品購入を決めるユーザーもいるため、今後も企業にとってSNSマーケティングは非常に重要なものとなるでしょう。
5-5. メールマーケティング
メールマーケティングは 既存顧客や見込み顧客に対し、メールでコミュニケーションをとる手法 をいいます。具体的には、商品やサービスの紹介やキャンペーン情報の配信などが挙げられます。また、実際に商品やサービスを購入した顧客に対し、サンクスrメールを送付するケースもあるでしょう。メールマーケティングは費用対効果が高いといわれており、多くの企業で採用されています。
5-6. アクセス解析
アクセス解析は ツールを用いて、webサイトに訪れたユーザーの行動や属性などを分析する手法 をいいます。これにより、どのようなユーザーがwebサイトを訪れているのか、またどのような行動を取っているのか把握できます。得た情報はwebサイトの改善やコンバージョン率の向上などに役立てることが可能です。しかし、企業のwebサイトはただ運用するだけでは集客や売上につなげることが難しいと言われているため、成果を上げるためにもアクセス解析を実施し、施策を打つ必要があるでしょう。
5-7. マーケティングオートメーション
マーケティングオートメーションは、 マーケティングにおける単純作業や反復作業を自動化する手法 です。たとえば、ニュースレターの配信やスコアリング、顧客リストの更新などが該当します。これにより、マーケティング業務の効率化や人手不足の解消などにつなげることができます。
6. デジタルマーケティングの広告の種類
6-1. リスティング広告
リスティング広告とは、 検索エンジンを利用するユーザーに向けて、広告を打ち出す手法 をいいます。「検索連動型広告」とも呼ばれるもので、運用型広告の一種です。ユーザーが検索窓に打ち込んだキーワードに連動して広告が表示され、それをクリックすると課金され、獲得したい成果によって予算や入札金額などを調整することができます。リスティング広告はニーズが明確なユーザーに対する施策であるため、即効性があり効果を得やすいことが特徴です。
6-2. SNS広告
SNS広告は TwitterをはじめとするSNSに表示させる広告 です。主に、自社の商品やサービス、存在を認知していない潜在層へのアピールを目的として活用されます。リスティング広告と同様に、運用型広告に該当します。SNS広告はほかの投稿に自然と混ざるような形で表示できることが特徴です。また、広告単価がリーズナブルな傾向にあります。検索エンジンを普段使わないユーザーにも広告を表示できるため、顧客層を広げたい企業にもおすすめです。
6-3. ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は別名「バナー広告」とも呼ばれるもので、 webサイトやアプリの枠に広告を打ち出す施策 です。広告は画像・動画・テキストなどの種類があります。運用型広告の一種であり、ユーザーが広告をクリックしたときに費用が発生する「クリック課金」を採用するケースが多くみられます。また、広告を表示させる属性を細かく設定することも可能です。比較的単価が安い傾向にあり、多くのユーザーに広告を配信したい場合におすすめです。
6-4. 純広告
純広告は 特定のメディアの広告枠を購入し、一定期間広告を出稿する施策 をいいます。一般的には掲載期間や表示回数などの要因によって広告費が変動します。純広告は一定期間必ず掲載される仕組みのため、短期間で認知拡大を目指す場合におすすめです。たとえば、キャンペーン情報を伝えたいときなどにも有効でしょう。潜在層を含め、多種多様なユーザーに訴求したい場合におすすめです。
7. デジタルマーケティングの成功事例
まず、大手電機メーカーによる「 動画マーケティングの取り組み 」です。日本の大手電機メーカーである同社は、生活家電や理美容機器などの商品を動画にまとめ、YouTubeの公式チャンネルで公開しました。開設後チャンネル登録者は10万人を超え、認知度向上に大きく貢献しています。
次に、飲料メーカーによる「 AIを活用したSNS画像解析の取り組み 」です。同社ではAIを使ってSNSに投稿された画像を解析し、新しい戦略立案につなげています。具体的には、ロゴが映っている写真を抽出し、誰がどこで商品を飲んでいるのか分析を行いました。分析結果は新規顧客獲得や商品開発の参考とし、ヒット商品の誕生に役立てています。
8. デジタルマーケティングを行う際の注意点
デジタルマーケティングを行う際は、まず自社のwebサイトやECサイトの運用を見直す必要があります。デジタルマーケティングを実施する際に、何から始めるべきかわからないまま闇雲に旬なSNSマーケティングや動画コンテンツなどに着手してしまうケースが多いですが、これは適切とはいえません。企業がデジタルマーケティングに取り組む際は、 まず基軸となるwebサイトやECサイトが正しく運用されている必要があります 。
基盤となるwebサイトやECサイトを適切に運用したうえで、ほかの手法とかけ合わせることが重要です。たとえば、webサイトがスマートフォンでの閲覧に対応していない場合、早期にデザインをリニューアルする必要があるでしょう。デジタルマーケティングを実施する際は、まず自社サイトの見直しからスタートすることがおすすめです。
9. まとめ
デジタルマーケティングは時代の流れに沿ったマーケティングとして、今後も発展が見込まれる手法です。 デジタルデータを活用することで、多様化する消費者の趣向や行動をより的確に捉え、マーケティングの精度を高められる でしょう。自社でデジタルマーケティングを行う際は、まず自社サイトを見直すことが重要です。デジタルマーケティングへの知識を深め、時代の変化に対応していきましょう。
ユーザーデータ・広告データ・購買データなど、マーケティングプロセス上に存在する全てのビジネスデータを、 ノーコードで、一元的に取得・統合・活用・分析することが可能なSaaS型データマーケティングプラットフォーム「b→dash」が運営する マーケティングメディア「Marketics」の編集部。インタビュー記事やノウハウ記事を定期的に発信しています。
経験サンプリング法とは?
経験サンプリング法は、Experience Sampling Methodの略でESMと呼ばれることもあります。主に学術研究において用いられる用語で、調査被験者に日常生活のなかで一日数回ずつ数日間にわたって繰り返しデータを取得する調査手法のことです。
日常生活のなかで被験者が経験するあらゆる出来事に対する感情・思考・行動などのデータをリアルタイムで収集できるため、事象の発生頻度やその状況の詳細、時系列推移などを知ることができます。
経験サンプリング法のメリット
経験サンプリング法のデメリット
経験サンプリング法と日記調査
最後に
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日記調査とは、一定期間継続して、対象者にWEB上の日記システムを利用して、生活行動や利用シーンの写真、商品利用の感想などを記録してもらう調査手法です。一定期間継続するので、期間中の行動の変化、気持ちの変化を把握することができます。
スマホを利用して簡単に投稿することができますので、食事日記や美容手入れ状況等を撮影し投稿してもらうなど、エスノを目的とした訪問観察調査の代わりに、利用することもできます。
さらに、さまざまな調査と組み合わせて実施することで、日々の行動と合わせて消費者の実態を、より詳細まで把握することができます。
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マーケティングリサーチの手法には定性調査と定量調査があります。それぞれの主な調査手法について紹介します。
マーケティングリサーチの流れとは?
どういう目的でリサーチを行うのか決める
目的に合わせた手法でリサーチをする
リサーチの結果を分析する
マーケティングリサーチを実施するには?
マーケティングリサーチを実施するには、自社で調査する、もしくは外注するというどちらかになります。それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。
自社で調べたい情報をリサーチする
リサーチの専門企業/会社に外注する
クラウドソーシングを活用する
マーケティングリサーチを活用した成功事例とは?
マーケティングリサーチは商品開発に大きな影響を与えます。有名な成功事例を3つ紹介します。
「アサヒ ノンアルコール ドライゼロ」
「セブン&アイホールディングス 金の食パン」
「明治 ザ・チョコレート」
マーケティング担当者が
実施を検討したい25コの施策リストとは?
【こんな方におすすめ】
・施策リストをまとめて確認したい
・施策を決定する際の基準を知りたい
・施策が実行できる体制を作りたい
セールスプロモーション会社を経て独立し、フリーランスで地方自治体や中小企業のマーケティングリサーチ、販促企画などに携わる。 業務拡大のため2017年に合同会社を設立し、現在経営中。 マーケティング系ライター歴5年。マーケティング用語の解説や、事例紹介、WEBマーケティングなどが得意。
【基本】デジタルマーケティングの始め方~目的や手法をご紹介~
「デジタルマーケティング」と聞くと皆さんはどんなことを思い浮かべますか?Eメール?Webサイト?SNS?と、さまざま出てくるかと思います。「どんなものかは知っているけれど、何から手をつけていいか分からない」、「やってみてはいるけど成果が見えない」という担当者の方も多いのではないでしょうか。
今回は、デジタル化が進む近年、企業の売上UPのためには欠かせない「デジタルマーケティング」について、その始め方を事例とあわせてご紹介していきます。
デジタルマーケティングとは?
デジタルマーケティングとは、その名のとおりデジタルを通じてマーケティング活動を行うことです。このデジタルは、次の4つを指します。
①PCやスマートフォン、タブレットなどの「デジタルデバイス」
②SEO対策やリターゲティングなどの「デジタルテクノロジー」
③SNSやWebサイト、ECサイトなど、企業と消費者の接点となる「デジタルメディア」
④デジタルデバイス、デジタルテクノロジー、デジタルメディアを利用することにより蓄積される「デジタルデータ」
この4つを活用してマーケティング活動を行うこと、すなわち「商品・サービスが売れる仕組み」を作ることを「デジタルマーケティング」といいます。Webサイト、ECサイトの閲覧・アクセス履歴のデータを収集・分析することで、顧客の求めるニーズを素早く把握・可視化することで最適なマーケティング活動を行えるのです。
Webマーケティングとの違い
デジタルマーケティングという言葉同様、よく聞くものとして「Webマーケティング」があります。同じものじゃないの?と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、この2つは扱う範囲が異なります。Webマーケティングは、Webサイトをチャネルとしたマーケティング活動であり、そこにスマートフォンやアプリなどは含まれていません。あくまでWebサイトを活用したマーケティング活動なのです。対するデジタルマーケティングは、先述したとおりWebサイトを含め、スマートフォンやアプリ、SNSなど広い範囲に展開するものです。つまり、デジタルマーケティングの中にWebマーケティングが存在するといえます。図にすると以下のとおりです。
デジタルマーケティングは必要?
デジタルマーケティングの目的
近年、スマートフォンやタブレットなどの普及により、消費者はインターネットを通じて、常に欲しい情報を探すことができるようになりました。また、それにともないインターネット上の情報も膨大なものとなり、消費者は常に情報の取捨選択を行っています。そのため、企業からの情報が届きにくくなっているのです。消費者から「欲しい情報」と思ってもらうために、消費者・顧客のニーズや好みを把握し、それにあわせて一人ひとりに最適なアプローチを行う「One to Oneマーケティング」の必要性が増しているのです。
そこで重要となるのが「デジタルマーケティング」です。消費者・顧客がどんな人で、どんなニーズがあるか、データを基に分析し、企業の情報を最適な手法・タイミング・頻度で届けること重要なのです。
デジタルマーケティングを始めるためには
4つのステップ
1.マーケティングの分析手法 ゴールの明確化
まず、何のためにデジタルマーケティングを行なうかを考え、その目標を明確にします。目標設定の際は、まず対象の商品・サービスを決め、そのマーケティング活動の中で、デジタルマーケティングがどのような役割を果たすかを定義します。次に成果を測る指標と数値目標を決定します。例えば、「会員数を15%増やす」「問い合わせ数を25%増やす」などです。ここが定まっていないと、方向性が定まらず失敗する可能性かあります。
2.STP分析
次にSTP分析を行います。STPとは「Segmentation(市場細分化)」「Targeting(市場の決定)」「Positioning(自社の立ち位置)」の3つの頭文字をとったものです。まず、「Segmentation」にて市場全体をニーズの似ている顧客層に分類します。これは商品・サービスのコンセプトを明確にする際に用います。次に、「Targeting」です。Segmentationで細分化された市場の中で、どの市場を対象とするかを決定します。Targetingには「市場ガバレッジ戦略」という3つの戦略があります。
①無差別型
特定のターゲットを決めずに不特定多数の消費者に向けて、共通の商品・サービスをアピールする戦略です。多くの消費者へ訴求はできますが、ニーズが多様化する近年では、売上に繋げることは難しいかもしれません。
②差別型
複数の市場セグメントに対して、それぞれのニーズにあわせた商品・サービスをアプローチする戦略です。売上には繋がりますが、セグメントごとに異なるマーケティングが必要なため、コストがかかる可能性があります。
③集中型
1~3つ程度の少数の市場セグメントにターゲットを絞り経営資源を集中させる戦略です。広範囲の消費者への訴求はできませんが、特定の市場セグメントにおいては高いシェアを獲得できる可能性があります。
この3つの戦略から、自社の戦略に沿ったものを選びます。
最後に「Positioning」です。Positioningはターゲットとした市場セグメントにおいての自社の立ち位置を決定するものです。消費者からどのようなブランドとして認知されたいかを「重要性」「独自性」「優越性」を意識しつつ考えます。このとき「ポジショニングマップ」を用いると作業を効果的に行えます。以下の図のように、競合他社のポジションを確認し、自社のポジションを考えます。
3.カスタマージャーニーマップの作成
商品・サービスと出会った顧客が、実際に購買するまでの行動や心理状態を時系列で把握し、明確化したものを「カスタマージャーニーマップ」といいます。カスタマージャーニーマップの作成には、まず「ペルソナの設定」が必要です。ペルソナは性別、年齢、職業など具体的に設定することが重要です。
ペルソナの設定方法はこちらをご覧ください。
ペルソナ設定のレシピ~具体例とともに~【サンプルDL付】:https://msl.yuidea.co.jp/knowledge/2810
ペルソナの設定が完成したら、次にそのペルソナの行動を想定していきます。どこでどのように認知し、何をきっかけに購入したのか、仮説を立てます。このとき、ペルソナの行動をフェーズごとに分けて考えましょう。例えば、「認知」「興味・関心」「検討」「購入」のように設定します。フェーズを決定したら、ペルソナの行動を洗い出します。この作業は一人で行うと考えが偏るため、複数人で行うことを推奨します。次に、仮説を立てたペルソナの行動を検証します。顧客にヒアリングしたり、アンケートをとって検証していきます。仮説がずれていた場合は、ここで修正してきます。最後にフレームワークを決定し、カスタマージャーニーマップの完成です。
4.マーケティングの分析手法 KPIの設定
続いてKPIを設定します。KPIとは、「Key Performance Indicator」のことで、「重要業績評価指標」や「重要目標評価指標」と訳されます。これは、施策に対する評価を計測するために必要です。KPIを設定することで以下のようなメリットがあります。
・目標の進捗が可視化できる
・施策に対する評価が明確になる
・問題点が洗い出せる
・達成感が得られ、モチベーションアップにつながる
KPI設定のコツについてはこちらをご覧ください。
Web担当者が不幸になるKPI -オウンドメディアのKGI・KPI設計3つのコツ-:https://msl.yuidea.co.jp/content-marketing/ownedmedia/788
これらの主な4つのステップを経て、デジタルマーケティングを実行します。
では次に、デジタルマーケティングの主な手法を4つご紹介します。
1.Eメール
まず、Eメールマーケティングとは、メルマガや広告メールなどでプロモーションを行ったり、Webサイトへの誘導を図る手法です。このメリットは、能動的、かつ直接顧客にアプローチできることです。顧客の行動に関係なく、企業側から情報を発信することができます。例えば、購入履歴から類似商品の案内を送付したり、消耗品であればそれがなくなる時期にあわせて購入を促すメールも送付できます。最近では、企業のLINEも普及し、メールではなくLINEでのアプローチも増えてきています。利用者も多く、メールよりもチェックが気軽にできるLINEは、今後重要となる施策として注目されています。
2.Webサイト
消費者の多くが、購買前の情報収集の場として「Webサイト」を活用しています。ここをうまく利用することが、自社の商品・サービスの認知度アップや売上アップには欠かせません。では一体どのように活用すれば良いのでしょうか。2つご紹介します。
①集客施策
WebサイトはEメールとは違い、消費者がサイトにアクセスしなければ情報が届きません。そのため、消費者にサイトに来てもらうための工夫が必要となります。その代表的な施策が「SEO対策」と「インターネット広告」です。
「SEO」とはご存知のとおり、「Search Engine Optimization」の略で「検索エンジン最適化」のことを指します。インターネット上でキーワード検索された際に、上位のページに自社のWebサイトが出てくるように、コンテンツの内容や構成を工夫し、アクセスを増やす施策が「SEO対策」です。
SEO対策についてはこちらをご覧ください。
コンテンツSEO、WEB集客なんて簡単だ!: https://msl.yuidea.co.jp/content-marketing/seo/930
次に「インターネット広告」とは、インターネット上に出稿する広告を指します。種類もさまざまあり、用途によって選ぶことができます。
・リスティング広告
インターネットで検索した際に、検索されたキーワードに関連して表示される広告です。キーワードごとに出稿でき、また、配信ターゲットも細かく設定することができるため、比較的安価な予算から取り組むことができます。初めてインターネット広告を利用する方にはこちらがオススメです。
・ディスプレイネットワーク広告
Webサイト内に表示されるバナー広告です。広告を表示させるサイトのテーマやターゲットを設定することができるため、コンバージョンしやすいのが特徴です。訪問者を追いかけて表示される「リターゲティング広告」もこれにあたります。
・ネットワーク広告
複数のWebサイトを集めてネットワークを形成し、その中でさまざまなサイト上に広告を掲載する仕組みです。この広告を利用すれば、各媒体との手続き等は事業者が代行してくれるので手間が大幅に省けます。また、自動でコンバージョン率の高い媒体を選出してくれます。
・動画広告
その名のとおり動画の広告です。YouTubeで動画を見ているときにときどき表示される広告動画はこれにあたります。動画は商品・サービスの魅力をストーリーで伝えることができますが、広告出稿費にプラスして動画制作費が発生するため費用がかかります。
・ネイティブ広告
記事やコンテンツ内にとけ込むように表示される広告です。「PR」や「AD」といった表記がある広告です。広告らしさがないため、比較的敬遠されずに消費者をサイトへ誘導することができます。しかし、広告だと認識されにくいため、すぐにコンバージョンにつなげることは難しいと考えられます。
②コンバージョン獲得施策
Webサイトを運営するにあたって、コンバージョンを決め、それを達成する必要があります。そのために行うのが「アクセス解析」と「サイトの改善」です。
「アクセス解析」では、どんな消費者が訪れているのか、またどのコンテンツが興味を持たれているのか等のデータ分析をします。そして、その分析結果を基により見やすいレイアウトにしたり、興味関心の高いコンテンツを増やすなどの「サイトの改善」を行います。この2つを実行することで、コンバージョンが達成できるWebサイトを目指します。
Twitter、Facebook、Instagramなどを通じて情報を発信し、直接消費者とコミュニケーションを図る手法です。利用者が多く、利用頻度も高いため重要視する企業が増えてきています。自社のアカウントを開設し、消費者にとって身近な、かつ自社ならではの情報を発信することで、ファンを獲得していきます。SNSは拡散機能があるツールもあり、消費者の共感を得ることができれば、拡散され認知度を上げることも可能です。さらに、消費者のリアルタイムな反応も見ることができるため、次の施策に繋げることもできます。
4.マーケティングオートメーション
メールの配信、見込み顧客の管理、スコアリングなどのマーケティングの一連の業務をすべて簡素化・自動化する手法です。マーケティングオートメーションツールを活用することで、既存顧客だけではなく、見込み顧客を含む顧客分析をし、各顧客にあった最適なマーケティング活動を効果的に、そして効率よく実施できます。実績につなげやすいためツールを導入する企業が増えています。
デジタルマーケティングの活用事例
株式会社マンダム「GATSBY」
みなさんは「ゆでたまご男子」をご存知ですか?女子大生の間で「理想の男子像」としてあがった言葉だそうです。肌がツルツルしていて血色も良く、さらには清潔感があり、性格面でも、初対面ではカタいイメージから仲良くなると優しく、かつ自分の軸は持っている男性を指すようです。このような言葉が生まれているように、近年男性のスキンケアも注目され、市場も拡大しています。
マンダム社が販売する「GATSBY」も男性向けのスキンケア商品です。男性若年層をターゲットとするこの商品。今までは、ニキビなどの肌のトラブルで悩む男性をメインターゲットとしていましたが、近年の男性の美肌への関心の高まりにあわせ、「見た目に働きかける」ことを意識した新商品「つるんと肌シリーズ」の開発などを行いました。
この新商品開発のために、実際の消費者にインタビューしたり、市場の調査を行ったりと、ターゲットとなる男性層が何を求めているかを繰り返し調査し、コンセプトを決定していきました。さらに、流行なども意識して、定期的に調査を行い、トライアンドエラーを繰り返して開発しました。プロモーションにおいては、消費者が情報収集する場であるWebを重視しました。商品の使い方やスキンケアへの意識を高めるようなコンテンツを用意し、情報ニーズに応えました。さらには、SNSを絡めた企画「女子大生が理想の男子について語る会」も行い、認知度アップも実現できました。実は、冒頭に登場した「ゆでたまご男子」は、この企画の中で生まれた言葉です。
https://bit.ly/2Ar34Pl(Twitter:「#女子大生が理想の男子について語る会」)
Seto
2018年からキャリアチェンジした新人。まだまだ慣れない言葉たちに苦戦しながらも日々なんとかやっています。趣味は朗読。南国育ちですが、日本酒が好きな変わり者(と言われます)。
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