米国株の空売りできる証券会社と銘柄【信用取引解禁!】
<SBI証券とマネックス証券>
米国株の空売りができるようになる
売買手数料が高くてデイトレに不向き
米国株の信用取引のサービス内容
米国株の信用取引の対象銘柄は大型株1300銘柄
時価総額50億ドル以上の大型株
これらの約1300銘柄の大型株から、証券各社は取り扱う銘柄を選ぶことになります。
米国株の信用取引のレバレッジは2倍
米国株には日本株のようなストップ高(安)という制限値幅がなく、ボラティリティ(価格の変動幅)が大きいため、レバレッジが低く抑えられています。
米国株の信用取引の追証基準(保証金維持率)は30%
この時の“信用取引している金額に対する委託保証金の割合”を「委託保証金維持率」(たんに保証金維持率と呼ばれることも)
<日本株の場合>
信用買いした銘柄の株価が下がり、保証金維持率20%を割り込むと追証(追加保証金)を証券会社から請求されるのが一般的です。
<米国株の場合>
米国株の信用取引における追証基準…証拠金維持率は30%です。
米国株の信用取引の担保(代用有価証券)は日本株より10%減額
米国株の信用取引においては、代用有価証券の評価額が日本株よりも10%減額されます。
この担保として差し出す有価証券を「代用有価証券」といいます。
つまり、米国株の信用取引の場合には「70%⇒63%」「80%⇒72%」になるものと予想されます。
米国株の信用取引のメリット
米国株には増し担保規制がない
相場の下落時も利益を得られる
現物株のリスクヘッジに利用できる
<資金効率がよい(回転売買ができる)>
・理由①少ない資金で株を購入できる(レバレッジ)
・理由②同じ銘柄を何度も売買できる(回転売買)
<米国株には増し担保規制がない>
<相場の下落時も利益を得られる>
米国株の信用取引が解禁になることで最大のメリットになるのは「空売り解禁」かもしれません。
<現物株のリスクヘッジに利用できる>
米国株の信用取引のデメリット・リスク
信用残高を調べる方法がない
・資金管理
・空売りの数量
・損切りの指値注文
基本的にどこの証券会社も、追証は翌々営業日のまでに入金もしくは建玉の決済による解消が必要です。
それでも無視すると、最悪の場合は法的手段を取られることになります。
しかし、「日本株と米国株の現物株取引の手数料比較」、「日本株の信用取引の手数料」を参照することで米国株の信用取引の手数料が高めになるのでは?と想像がつきます。
・日本株の場合、現物でも信用でも1日の約定代金が100万円以下なら売買手数料が0円
・米国株の場合、約定代金2.02ドル以下なら手数料0
・1ドル100円と仮定した場合の日米の手数料比較
<日本株・現物>
100万円の取引:手数料0円
200万円の取引:手数料1,238円 信用取引のメリットとリスク
300万円の取引:手数料1,691円
400万円の取引:手数料1,986円
<米国株・現物>
1万ドルの取引:手数料22ドル(2200円)※上限額 信用取引のメリットとリスク
2万ドルの取引:手数料22ドル(2200円)※上限額
3万ドルの取引:手数料22ドル(2200円)※上限額 信用取引のメリットとリスク
4万ドルの取引:手数料22ドル(2200円)※上限額
SBI証券
楽天証券
マネックス証券
松井証券
<信用残高を調べる方法がない>
【信用買いが大幅増加している場合】
・将来の売り圧力が強い
・機関投資家から空売りで狙われやすい
【信用売りが大幅増加している場合】
・将来の買い圧力が強い
・機関投資家が空売りを増やしている場合、まだ下がる可能性が高い
情報を入手しづらいということは、空売り戦略を立てるファンダメンタル的な根拠が弱くなることを意味します。
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2件のコメントがあります
>そんな時さん
コメントをありがとうございます。
そうですね、米国株の信用取引解禁は個人投資家にとってインパクト大だと思います。各証券会社がサービス概要の詳細を明かしていないので何ともいえませんが、コストを抑えて空売りできるようであれば大きな収益のチャンスとなりそうですね。
ただ、初心者にはハードルが高いとも思います。経験を積んでから挑戦するのがベターですね。
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同じ銘柄を1日に何回も取引できる
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信用取引の注意点(デメリット)
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追証が発生する可能性がある
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